DC Power Supply with 3 Digits DC Voltmeter

 ジャンク機器の故障診断や動作確認、修理時には機器を作動させるために直流電源の出番が多い。30年前以上も前に、ノーブランド激安の小型直流電源を手に入れて使用していたが、故障。中を見るとさすがにベークライト基板にボタンみたいなダイオード整流器による全波整流と大きめのコンデンサー、ワンコインサイズのトランジスタと云う出で立ちの部品構成だった。そのまま捨てるのも勿体ないと云う事で、どこで製造されたのか素姓の判らないトランスやスイッチを活用、秋月の直流電源キットと一緒に小型汎用ケースを加工して組み付けた。別掲ジャンク機器弄りに写っている直流電源2号機である。

電圧表示無し直流電源

 50年来最大規模の台風が沖縄、九州を襲った頃、軽2シーターZへ取り付け予定の3インチディスプレイ付きDVD、mp3等何でも来いの1DINサイズカーオーディオ装置のジャンク品を調整すべく、久々にこの直流電源2号機の出番となった。これまで出力電圧調整をテスターで確認してから機器を接続していたが、テスター片手に調整するのが億劫になり、直流電源2号機本体に直流電圧計を取り付けたい心持ちとなった。

 本体正面パネルの後付け部品空間としては、電圧調整ボリューム左側、出力端子の上しか無く、この空間にはめ込めるサイズとしてはせいぜい縦10mm×横25mm程度。当初LCDの小型電圧計で適当な物がないかとネット検索していたが、LED数字表示器3桁の小型の物が送料込みで1コインチョットで手に入る事が判った。LED数字表示器と云えば、30年程前、TTLのNAND回路で1秒パルス信号を60進や24進カウントさせて時計表示器を作っていた頃を思い出した次第。驚く事に見つけた物は写真の如く、3桁数字LEDの背面に電圧計測回路が仕込んであり、仕上がり寸法はと云えば、殆どLED数字表示器3個を並べた物と変わらない程の小型設計に、こうした時代になったのかと感心した次第。ケース加工は、後付けにもかかわらずラフスケッチ後に部品を外さずにいきなりドリルで連続した穴を開け、切断、ヤスリ加工により3桁LEDサイズの穴を開けた。この穴の化粧パネルをどうするか、大いに思案したが、結局100均のアクリル板を切り欠き接着剤での固定とした。

3桁LED電圧計

 それにしてもである。電圧計測回路を背面に抱いた殆どLED表示器サイズの電圧計、送料込みで1コインチョットで手に入る状況には、時代の変遷を大いに感じると共にとても感慨深い。


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